あなたのNo.2は誰ですか? 人を育てる連鎖を生み出す大家族主義経営/株式会社ベアーズ

※この記事は2016年に取材・制作し、FeelWorksのホームページで公開されていたものを転載しています。


株式会社ベアーズ/日本の家事代行産業のパイオニアであり、リーディングカンパニー。創業以来、社会に向けて「新しい暮らし方」「新しい雇用創造」を提唱。そこには高橋ゆき専務自身の原体験が大きく影響している。専務の夫であり創業者である代表取締役 高橋健志社長とともに、自宅兼オフィスの小さな清掃業からスタートし、現在に至るまで前期比2桁増のペースで売上を拡大。正社員数は約200人、登録スタッフ(ベアーズレディ)数は約4400人(ともに2016年2月現在)。全従業員の幸福を最優先とすることを企業理念に掲げ、大家族主義の経営を実践している。


”厳しい愛”で、上司は部下のライフプランにまで関わる

「暑苦しいほど愛ある経営」──株式会社ベアーズ 高橋ゆき専務のマネジメントテーマはこの言葉に集約される。職場だけのドライな関係ではなく、社員に対して、もう一人の母親として心からの愛情を注ぎ、それぞれの人生にまでコミットしていくのが高橋ゆき流の人材育成だ。

「ただし、私の愛は“優しい愛”ではなくて“厳しい愛”。必要なことは遠慮も躊躇もなくズバッと言います。それこそが“母の愛”なんです」

こうした思いを伝える機会の一つが、社員からの要望に応じて専務自ら登壇する「専務塾」だ。役職者から若手、新入社員まで、回ごとに対象者はさまざま。人気の講座テーマは「愛」、そして「時間」。まさに自分の子どもに生き方を教えるように“人”を育てていく。

また、ベアーズでは人事考課の際には、仕事、キャリアだけでなく、自分の人生における夢や目標を5年計画でまとめた“ライフプラン”の提出が必須だ。このライフプランには上司が赤ペンで修正を入れて、部下と一緒に未来を描いていくという。

「1年以内に彼氏を作って、2年で結婚して、3年で子どもができて、翌年には育休をとって、5年目に復帰。例えばそんなふうに人生計画を立てると、仕事で今何をしなければいけないかも、自分にいかに時間がないかもわかってきます。足下と星(夢)の両方を見ることで、人はやりがいをもって働くことができるんです」

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