保育スタッフから経営陣も育てたい!社会問題解決のため「働き方×人材育成」革命をやりきるNPO法人/認定NPO法人フローレンス《前編》

※この記事は2016年に取材・制作し、FeelWorksのホームページで公開されていたものを転載しています。


認定NPO法人フローレンス/病児保育をはじめ、待機児童、障害児保育、赤ちゃんの虐待死などの社会問題の解決に取り組む認定NPO法人。代表理事は駒崎弘樹氏。「地域の力で病児保育問題を解決し、育児と仕事を両立するのが当然の社会をつくりたい」との思いから、ITベンチャーの経営者だった駒崎氏が2004年に設立。経済産業省「ソーシャルビジネス55選」(2009年)、日本経済新聞社「日経ソーシャルビジネスイニシアチブ大賞」(2013年)など受賞歴多数。2016年7月1日現在、事務局スタッフ93人、保育スタッフ320人。その他理事なども加えたメンバー数は433人に上る。ディレクター(事務局長)の宮崎真理子氏は、大手アパレルメーカーからベンチャー企業に転職し、マーケティング、人事を経験して2008年フローレンスに入社。現在は組織運営全般を担う。


国内NPOとしては異例!10年で400人規模の組織へと成長

フローレンスが全国初の共済型・自宅訪問型の病児保育事業「フローレンスの病児保育」をスタートしたのが、今から約10年前の2004年。以来、小規模保育所「おうち保育園」、日本初の障害児専門の保育園「障害児保育園ヘレン」、障害児に特化した訪問保育事業「障害児訪問保育アニー」など、既存の企業や行政の手が行き届かない社会課題に一つ一つ向き合い、事業を拡大してきた。2016年には、赤ちゃんの虐待死問題を解決するため、新たに「赤ちゃん縁組事業」にも乗り出している。

わずか4人のメンバーで立ち上げた組織は、今や国内のNPO法人としては前例のない400人規模に拡大。代表の駒崎弘樹氏が、若き社会起業家、オピニオンリーダーとして脚光を浴びる一方で、フローレンスという組織も道なき道を切り拓くソーシャルベンチャーとして大きな成長を遂げてきた。この成長を支えてきたのは「人」だ。同社の人材育成の基本的な考え方について、ディレクターの宮崎真理子氏はこのように語る。

「スタッフの可能性を最大化することを第一に考えています。人って可能性の塊ですから。その潜在的な力をフローレンスで花開かせてほしいという思いで人材育成に取り組んでいます」

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