企業は50代ミドルの独立支援に舵を切ろう《後編》

50代ミドルの独立はローリスク

今後20年、さらに30年と働く50代ミドルは、自分の持ち味や強みを活かしながら、新しい仕事にチャレンジすることで、キャリア自律を実現していくことが不可避です。厳しいショック療法に感じるかもしれませんが、私は、会社を一度離れて独立し、自分の力で顧客を開拓し、報酬を得ていく道に勇気をもって踏み出すことを推奨します。ただし、独立とは言っても、50代ミドルの場合は20~30代の若手の起業とはまったくタイプが異なります。若手の場合、投資や融資で資金を集め、ゼロからビジネスプランを構築し、全く未経験のキャリア形成に成否に賭けるのですから、ハイリスク・ハイリターンの独立です。

一方、50代からの独立は、これまで自分が会社の中で数十年と培ってきた仕事の専門能力と経験を社外で活かし、働きがいと稼ぎに換えるもので、ゼロからではありません。また、報酬を得る先が勤務先一か所であったものを、複数の顧客先から得られるように組み替えていくことで、リスクも分散されます。ミドル以降のキャリア開発は、株式投資と同様に「分散」がリスク回避の鉄則です。社員も雇わず個人での自宅開業なら、資金もさほどいりません。自分が好きで得意な仕事、ライフワークにしたいと思える仕事を、これまでの経験値を活かしながら、自分のペースで、しかもローリスクでできるのです。

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ABOUTこの記事をかいた人

人材育成の専門家集団(株)FeelWorksグループ創業者。兵庫県生まれ。大阪府立大学、早稲田大学ビジネススクール卒業。リクルートで「リクナビ」「ケイコとマナブ」「就職ジャーナル」などの編集長を経て2008年に「人を大切に育て活かす社会づくりへの貢献」を志に起業。「日本の上司を元気にする」をビジョンに掲げ、独自開発した「上司力研修」「50代からの働き方研修」、eラーニング「新入社員のはたらく心得」などで400社以上を支援している。2011年から青山学院大学兼任講師。2017年に(株)働きがい創造研究所設立。一般社団法人企業研究会 研究協力委員、ウーマンエンパワー賛同企業 審査員なども兼職。著書は『「働きがいあふれる」チームのつくり方』(ベストセラーズ)、『上司の9割は部下の成長に無関心』(PHP研究所)、『年上の部下とうまくつきあう9つのルール』(ダイヤモンド社)、『「仕事を続けられる人」と「仕事を失う人」の習慣』(明日香出版社)、『もう、転職はさせない!一生働きたい職場のつくり方』(実業之日本社)など30冊。最新刊『50歳からの逆転キャリア戦略』(PHP研究所)は、発売2カ月で4刷とベストセラーとなっている。YouTube「FeelWorksチャンネル」で働き方のヒント発信中▶https://www.youtube.com/channel/UCQfltGZFasnuK0BWQA8BSjg/