50歳からの逆転キャリア戦略のすすめ
私が、50代ミドルのキャリアのあり方を詳細に綴ったものが、2019年11月に上梓した『50歳からの逆転キャリア戦略 「定年=リタイア」ではない時代の一番いい働き方、辞め方』(PHPビジネス新書)です。本コラムでは、主に50代ミドルの独立の意義を述べてきましたが、同書では、独立を含む第二、第三の職業人生を実現するために、50歳前後の在職中からいかに準備を始め、現在の企業で学び尽くすかにも焦点を当てています。同書は、発行と同時に大企業のミドル・シニア層を中心に大きな反響を得て、発行2か月で4刷と増刷を重ね、読者から多くのご感想やご相談を頂いています。
以下に、Amazon.co.jpの書籍サイトに公開された読者感想レビューから、いくつかの声を紹介しますので、参考にしてください。(原文のまま。一部文中の省略有り)
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➤もっと早く読めばよかった
今の会社で定年まで働くことを疑わなかった。だから転職のことなど他人事だったが、急に早期退職募集が来て慌てている。本当は辞める前にいろいろ考えるべきだと考えさせられた。
➤役職定年を目前に悩んでいた時に光が見えました
終身雇用制度が崩壊し何歳まで働くのかと考え、役職定年を目前に控えた時ふと出会った一冊です。コンサルタントの一般的な話や会社が準備するセカンドキャリアプロクラムよりも、この本を読んで自問自答する方が将来役立ちます。特に筆者の経験を基にした失敗談などは現実的で思い知らされます。
また安易に独立を薦めるのではなく今の会社で何を勉強すべきか、勢いで退職するのを防いだりと、感情的にならずに辞める前にするべきこと等の説明もあり、いかにセカンドキャリアに向けて準備をすれば良いのかかがよく分かります。もっと早くこの本に出会っていれば…、この本に出会えて良かった、そして救われたと思う一冊です。
➤シニア世代向けの本はたくさん読みましたが
この本が一番ためになりました。心に響き納得しました。筆者の実体験も説得力があります。我々の世代は筆者の言うマインドセットの克服が大事、それを実感しました。
➤会社人間だけではこれからはつとまりません。
自分もリストラされた経験があって、それを踏まえて読むととても共感できるところがあった。
➤誠実かつ現実的なアドバイス
50歳を前にして誰もが考えるであろう「あと20年、どうやって働けばいいんだ」という疑問。それに対して、「会社なんて辞めてしまえ」みたいに無責任にあおる本は多い。でも、本書は「辞めるにしろ辞めないにしろ、会社員という立場のうちにできることをやって準備する」というスタンスのもと、超具体的なアドバイスが書かれている。非常に誠実かつ現実的な1冊だ。実際に会社を辞め、四苦八苦しながら今の立場を手に入れた著者だからこそと言えるだろう。何よりも読後感がいい。もやもやとした気持ちに一筋の光が差し込む、「お、意外と面白いことができそうじゃないか」という気になってくる。
➤大変参考になりました
前半はまだ辞めてない方向けで、辞めてから本書を手にした私には耳が痛いばかりでしたが、後半は今後について考え方も方策も大変参考になりました。お子さんとのエピソードは思わずもらい泣きでした。
➤シニアのサラリーマンはやりたいことを見つけることが難しい
50歳を超えたサラリーマンに向けて、これからどのように働いていこうか考えていきましょうと提言している。まず現職を簡単に辞めずに、まずはしっかり計画を練る必要があることを説いている。ここは共感。自分ができることと社会から求められていることのギャップを把握せずに、世間の荒波に出るのは無茶だと思うので。次に、働きがいを得るために、やりたいことを見つけようということになるのだが、これが難しい。これまであまり将来を考えず、漫然と働いてきたサラリーマン(自分もそのひとり)で、定年後にこれで食っていこうと決めている人はどれくらいいるのだろうか。逆に言うと、大多数がそのようなことを考えていないだろう。
とは言え、50を過ぎてそろそろ本気で55歳以降どうして食っていこうかを考えるきっかけになる書物であると思う。また、本来であればもっと早く40歳くらいから考えておかないといけないことなんだろう。そういう意味では、40歳くらいのサラリーマンも読んでおいた方がよいかもしれない。
➤大手企業から独立した著者の経験とノウハウ、思いがつまった本。迷いがあれば読むべし!
今の日本はビジネスの転換期。若くスキルのある人材は多額の報酬で引き抜くが、バブル時代から大企業で与えられた仕事を何も考えずこなしてきた人にとっては苦悩の時代といえる。人生100年時代と叫ばれるこの世の中では嫌でもセカンドライフ、第二の職業人生を考えなければならない。50歳になって、もっとああしておけばよかった、とか思ってももう手遅れ。ではどうするか?今やるべきことはまだある。すぐに会社をやめるな!そうした内容から本書はスタートする。著者がリクルートから独立して経験してきた内容と以後に蓄積された事例と共に、著者の思いがつまっている。
➤人生の折り返し地点にさしかかった人に的確なアドバイス
私の周囲には50歳前後で、早くもリタイアモードに入っている人が少なくない。しかし実にもったいない気がする。「人生100年時代」にはようやく折り返し地点に達したところだし、知識や経験は蓄積されている。まさに人生の円熟期にさしかかろうとしているといってよい。
しかし彼らに対して的確な助言をしてくれる人は少なかった。せいぜい早期退職を促したい会社があれこれ言ってくれるくらいだ。本書は「働き方のプロ」である著者が、豊富なデータと実例を基盤にしながら、的確な身の振り方をアドバイスしている。人生の折り返し地点にさしかかった人はぜひ一読すべきだろう。
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