テレワーク時代に求められる上司力とは? 〜コロナ禍で一変するマネジメント〜《第1回》

一気に進む仕事のリモート化、オンライン化

都心部を除き地方では緊急事態宣言も段階的に解除され始めましたが、なお新型コロナウィルス感染拡大防止のために、密閉空間、密集場所、密接場面の3密を避けることが求められ続けています。サービス業が7割となったこの国では、直接お客様と対面する仕事が多く、事業活動の継続に向けて必死の試行錯誤が続いています。また、在宅勤務などのテレワークや時差出勤が進むなかで、職場コミュニケーションも難しくなってきています。

しかし、コロナ禍が収束しても、今後もリモート化、オンライン化は進み、これまでのような密接な対面コミュニケーションは減少することが予想されます。ウィルスとの戦いは長期戦も視野に入ってきており、私たちは仕事においても新しい生活様式を築いていかなければいけません。

いち早く在宅勤務体制を整えたGMOインターネットの熊谷正寿社長は、「渋谷のオフィス賃料は月額3億円。にも関わらず在宅勤務でほとんど使っていない」とSNSで発言。同社は、社員の在宅勤務体制の中でも空前の好業績を叩き出しています。ドワンゴは、新型コロナウィルス収束後も全社員在宅勤務を原則とすることを打ち出しました。都心の高いオフィス賃料はもちろん、社員に通勤地獄を強いて通勤交通費をかけるコストの是非に懐疑的な企業が増えていますから、今後は一層テレワーク下でのマネジメントが求められる時代になるでしょう。

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人材育成の専門家集団(株)FeelWorksグループ創業者。兵庫県生まれ。大阪府立大学、早稲田大学ビジネススクール卒業。リクルートで「リクナビ」「ケイコとマナブ」「就職ジャーナル」などの編集長を経て2008年に「人を大切に育て活かす社会づくりへの貢献」を志に起業。「日本の上司を元気にする」をビジョンに掲げ、独自開発した「上司力研修」「50代からの働き方研修」、eラーニング「新入社員のはたらく心得」などで400社以上を支援している。2011年から青山学院大学兼任講師。2017年に(株)働きがい創造研究所設立。一般社団法人企業研究会 研究協力委員、ウーマンエンパワー賛同企業 審査員なども兼職。著書は『「働きがいあふれる」チームのつくり方』(ベストセラーズ)、『上司の9割は部下の成長に無関心』(PHP研究所)、『年上の部下とうまくつきあう9つのルール』(ダイヤモンド社)、『「仕事を続けられる人」と「仕事を失う人」の習慣』(明日香出版社)、『もう、転職はさせない!一生働きたい職場のつくり方』(実業之日本社)など30冊。最新刊『50歳からの逆転キャリア戦略』(PHP研究所)は、発売2カ月で4刷とベストセラーとなっている。YouTube「FeelWorksチャンネル」で働き方のヒント発信中▶https://www.youtube.com/channel/UCQfltGZFasnuK0BWQA8BSjg/