テレワーク時代に求められる上司力とは? 〜コロナ禍で一変するマネジメント〜《第2回》

自己開示と傾聴でガラス張りの領域を広げる

部下は自ら進んで自分の気持ちや考えを上司に打ち明けにくいものです。また上司の本音を知りたくても、直截的に訊くことは遠慮しがちです。そこで、まず上司の側から意識的に自己開示をして、対話の垣根を低くします。自慢話は控え、失敗談や悩んだ経験など、あえて自分の弱みを見せることで、相手との心の距離がぐっと縮まります。自分の弱さをさらけ出す強さを持つのです。時には家族や趣味などのプライベートな話題も提供して、共通の関心事を共有するのもよいでしょう。ただし、上司の側から部下のプライベートに立ち入るのは控えましょう。あくまで部下側からの自己開示を待つのです。

次に、部下の職場や仕事に対する考え方や価値観、キャリアへの考え方や将来への夢などをじっくりと傾聴します。特に、部下が自認している自分の持ち味や強みは何かを必ず聴き、承認しましょう。家庭での子育てや親の介護などの実情や悩みがあれば、しっかり受け止めます。傾聴面談では相手の話を十分に聴き、ありのままに受け止めることが大切です。無理に同調したり、批評したり、助言を行う必要はありません。部下には「よく聴いてもらえた」「また相談に乗ってもらえる」と感じてもらうことが肝心なのです。こうして部下との相互理解を深めることは、心理的安全性を醸成していきます。少しずつ上司と部下の心にガラス張りの領域を広げましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

人材育成の専門家集団(株)FeelWorksグループ創業者。兵庫県生まれ。大阪府立大学、早稲田大学ビジネススクール卒業。リクルートで「リクナビ」「ケイコとマナブ」「就職ジャーナル」などの編集長を経て2008年に「人を大切に育て活かす社会づくりへの貢献」を志に起業。「日本の上司を元気にする」をビジョンに掲げ、独自開発した「上司力研修」「50代からの働き方研修」、eラーニング「新入社員のはたらく心得」などで400社以上を支援している。2011年から青山学院大学兼任講師。2017年に(株)働きがい創造研究所設立。一般社団法人企業研究会 研究協力委員、ウーマンエンパワー賛同企業 審査員なども兼職。著書は『「働きがいあふれる」チームのつくり方』(ベストセラーズ)、『上司の9割は部下の成長に無関心』(PHP研究所)、『年上の部下とうまくつきあう9つのルール』(ダイヤモンド社)、『「仕事を続けられる人」と「仕事を失う人」の習慣』(明日香出版社)、『もう、転職はさせない!一生働きたい職場のつくり方』(実業之日本社)など30冊。最新刊『50歳からの逆転キャリア戦略』(PHP研究所)は、発売2カ月で4刷とベストセラーとなっている。YouTube「FeelWorksチャンネル」で働き方のヒント発信中▶https://www.youtube.com/channel/UCQfltGZFasnuK0BWQA8BSjg/