【STEP②】「動機形成」を図る
一定の相互理解が得られたところで、次に行うのが「動機形成」です。チーム全体の目的と、その中で部下に任せる仕事・役割について、やる気になってもらうための働きかけです。前項の傾聴面談とは日を改めて、動機づけ面談として機会を持つことがよいでしょう。この動機形成には、二つのレベルがあります。
第一は、「チームの目的」への動機づけです。会社には必ず経営理念がありますが、各チームにも存在意義、目指すべきビジョンといった目的があるはずです。これを明確にして部下と共有します。「私たちは誰のため、何のために頑張るのか」に腹落ちしてもらい、それに向かうモチベーションを醸成するのです。
これを踏まえて第二に、「個人の役割」への動機づけを図ります。チーム内でその部下に期待される仕事・役割に対して、高揚感を持ってもらうのです。そのためには、任せるのは誰にでも入れ替えがきく仕事ではなく、その部下の持ち味を活かした「あなたならでは」の仕事・役割として位置づけ、担ってもらうことです。ここではSTEP➀の傾聴面談で聴き取り共有した内容との繋がりが重要になります。自分の希望と力が存分に発揮できる働きがいのある仕事・役割として、組織と上司から承認され任されたものならば、部下は前向きな気持ちで取り組めるのです。
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