若手世代は「自分の頑張り次第」のフリーランスをめざす
先月、日本経済新聞に若手の働く意識の変化を象徴する記事が掲載されました。「コロナ時代の《働く》①-不安の時代 自分を頼れ 〜隙間で手に職フリーランス人気 在宅、社員の能力差映す」(5/26)。コロナ禍さなかの2020年3月末に、10年間勤めた大手IT企業を自主退職し、フリーランスに転身した32歳の事例です。彼は社会不安が広がる時期の独立について、こう語っています。
「先行きが不透明だからこそ、正社員として会社だけに依存するのは怖くないか。自分のがんばり次第という環境のほうが安心」。彼の場合、5年前から副業でネット広告の仕事を始め、試行錯誤をしながら徐々に実績を積み、副業が本業の収入を超えたことで独立を決意したそうです。最初は全く注文が取れなかったものの、低報酬で不人気な案件を何とか受注し、丁寧に取り組むことで取引先との信頼関係を積み上げ、少しずつ仕事を増やし広げてきました。この地道な取り組みを通して、頼れるのは会社ではなく「自分の頑張り次第」と学び、独立できるだけのスキルを身につけたのです。その強い自律意識と行動力に、次世代の芯の強さを感じました。
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